スイッチング同期制御
スイッチング同期制御
スイッチング同期制御
は、複数のスイッチを同期して制御する場合や一つのスイッチの複数の状態変化時刻を同期して制御する場合など、
複数の状態変化時刻を同期してPWM制御を行うために使用する機能です。
スイッチング周波数の設定・確認
スイッチング同期制御
の設定は コンフィグエディタ
のSwitching Synchronization
で行います。
No. | 項目 | 内容 |
---|---|---|
1 | スイッチング同期制御リスト | をクリックで設定を追加します。リストを選択した状態でをクリックで設定を削除します。 |
2 | スイッチング同期制御設定 | |
Name | スイッチング同期制御設定の名前を設定します。 | |
Base Type | 同期のタイミングを設定します。次の三種類から設定できます。Bigin :動作周期のはじめを同期タイミングとします。End :動作周期の終わりを同期タイミングとします。Transition :指定した素子の状態変化時刻を同期タイミングとします。 |
|
Mode | モードは次の二種類から設定できます。Ratio :同期時刻を時比率差で設定します。Time :同時時刻を時間差で設定します。 |
|
Active | スイッチング同期制御の有効/無効を切り替えます。 | |
Synchronized | Base Type に設定した同期タイミングで同期させる素子を指定します。 |
2つのスイッチを制御する例
2つのPWMスイッチQ1
,Q2
のタイムチャートが下図のようになっているとします。
ただし、この図において波形上部の数字は状態変化時刻番号を表しています。
これらを同期PWM制御するには、まず、パルス変調器[PWM]
を用意し、Reference Duty
を0.3
、Target
をQ1:T0
とします。
次に、スイッチング同期制御
の設定にて
Base Type
をTransition
、
Mode
をRatio
、
Transition Base
をQ1:T0
、
Synchronized
をQ2:T0:0.1
とします。
この例の場合、Q1:T0
の状態変化時刻を基準にして、Q2:T0
の状態変化時刻を同期させているので、同期基準のタイプを表すBase Type
はTransition
、同期基準時刻を指定するTransition Base
はQ1:T0
となります。
もし、同期基準が動作周期の始めまたは終わりであれば、Base Type
をBegin
またはEnd
に設定し、Transition Base
には何も設定しません(設定していても無視されます)。
さらに、時比率を対象にしているのでMode
はRatio
です。
同期させる状態変化時刻はQ2:T0
で同期基準時刻Q1:T0
との時比率差は0.1
なので、Synchronized
はQ2:T0:0.1
となります。
このようにして、Synchronized
には任意の数の同期時刻が設定できます。
Q1:T0
とQ2:T0
の差を時間差で同期制御する場合には、Mode
をTime
にしSynchronized
のパラメーターの数値をQ2:0:1e-6
のように時間で指定します。