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状態ウィンドウ

状態ウィンドウはツールバー内のWindow:Window:Stateから表示することができます。

状態ウィンドウは、次のような情報を表示します。

  1. 状態変化素子の状態
    スイッチやダイオードなどの状態変化素子のメイン周期における状態(ON/OFF情報)を表示します。

  2. ダイオードの逆回復状態
    ダイオードの最大蓄積電荷を正の値に設定した場合、逆方向回復特性が解析され、逆方向回復状態をRECで表示します。

  3. 可飽和インダクタの飽和状態
    可飽和インダクタの飽和状態を、正バイアスで飽和した場合にはON+で、負バイアスで飽和した場合にはON-で表示します。

  4. 繰り返し回数
    最初の行に状態解析くり返し数を表示します。

  5. 状態解析情報
    状態決定に異常があった場合に、状態番号の左横およびその行の最右端に以下の記号を表示し異常を知らせます。異常がなければ何も表示されません。

    記号 意味
    S 状態決定失敗
    T 状態変化時刻決定失敗
  6. 状態時間
    各状態の持続時間が、Tiとして右端に表示されます。このTiがメイン周期の1/1000以上の場合は、表示色がView:Option:StateFont Colorになり、そうでなければShadow Colorになります。

  7. 状態変化時刻
    状態変化時刻が、Ttとして右端に表示されます

  8. その他
    Shiftキーを押しながら一つの状態をクリックすると、クリックした状態だけがハイライト表示され、Ctrlキーを押しながらクリックするとハイライト表示された状態が追加されます。
    これらのキーを押しながら右クリックすると全て通常表示に戻ります。ハイライト色は、View:Option:StateMark Colorで設定します。
    Altキーを押しながら状態をクリックすると、メインウィンドウのOFF状態の素子色が変わりその状態が反映されます。 SwitchPWM SwitchDiodeThyristorの素子色はView:Option:DefaultOFF1 Colorで設定し、PulseSat InductorComparatorLatchLogicBoolOFF2 Colorで設定します。さらに、このときWVFウィンドウに1メイン周期の波形が表示されている場合には、WVFウィンドウに以下のマーカー表示が行われます。

    [1] マーカーモードの場合、マーカーがクリックされた状態の開始時刻に移動する。
    [2] ノーマルモードまたはマーカーモードの範囲モードであれば、マーカーがクリックされた状態の開始時刻と終了時刻に移動する。

    状態解析において、状態数が制限値(1000)に達すると状態解析を打ち切り、メッセージボックスによって解析を中止するか、継続して次の状態解析に移るかを聞いてきます。
    状態ウィンドウは、閉じておいたほうが解析速度は向上します。特に、過渡応答解析や波形解析では、解析が確実に行われていれば閉じておいた方がよいでしょう。