コンテンツにスキップ

グラフウィンドウ

SCALEはシミュレーション結果を表示解析するために独立した波形ツールエスチャートと4種類の内部グラフウィンドウを持っています。

ここでは4種類の内部グラフウィンドウについて説明致します。

SCALEとエスチャートの連携についてはEschartの設定を参照してください。
エスチャートの使い方等に関してはEschartヘルプ を参照してください。

グラフウィンドウのデータの保存方法

グラフウィンドウのデータは次の手順で出力・保存することができます。

グラフウィンドウを表示した状態で、ツールバーのFile > SaveDataから保存したいグラフウィンドウの種類を選択してください。
現在表示されているグラフウィンドウが選択可能状態で表示され、データをファイルとして出力することができます。
拡張子は選択したグラフウィンドウの名前に依存しますが、全てテキストファイルです。

fig

Note

エスチャートは時系列データを扱うアプリケーションとなります。
そのためエスチャートに自動出力されるのはWVFウィンドウに表示されるデータのみとなります。

内部グラフウィンドウの共通の操作

各内部グラフウィンドウのコントロールパネルでの共通の操作を以下に示します。 以下では、WVFウィンドウを例にとり説明します。

ただし、ウィンドウの種類によってはいくつかの機能が実現されていない場合があります。

コントロールパネルは通常グラフウィンドウと同時に表示されます。
非表示となっていた場合、グラフウィンドウ内で右クリックすることで表示することが出来ます。

グラフウィンドウ内の各表示線、目盛りの大きさ、色はメインウィンドウのツールバー内のView:Option:Scopeにて設定が可能です。

詳細はメインウィンドウを参照してください。

共有の操作


①:出力変数データリスト

出力変数の一覧を表示します。

選択した出力変数の解析結果について下記の項目を表示します。

名称 内容
Max Y軸最大値
クリックすると入力ボックスが現れ、任意の値に変更することができます。
Min Y軸最小値
クリックすると入力ボックスが現れ、任意の値に変更することができます。
Div 軸1目盛りの値
Ave 平均値
ウィンドウの表示範囲内で計算されます。
Rms 実効値
ウィンドウの表示範囲内で計算されます。

出力変数のデータリストに表示されている出力変数は、出力変数同士で四則演算が可能です。

fig

Note

演算に使用した出力変数を削除する場合には、先に四則演算結果の出力変数を削除する必要があります。
四則演算結果の出力変数がデータリスト上に登録されている時、演算に使用した出力変数を削除しようとすると、エラーが発生します。


②:X軸変数データリスト

マーカー表示ボタンでマーカーを表示しているとき、X軸変数の解析結果データが表示されます。


③:DC/ACボタン

DCモードとACモードがあります。

DCモードでは、対象出力変数の計算値をそのまま波形表示を行います。

ACモードでは、直流分(平均値)を除去して交流分のみの波形表示を行います。

このボタンはトグルになっており、現在のモードがボタンに表示されます。
DCであればDCモード、ACであればACモードです。

デフォルトはDCモードです。また、Altキーを押しながらこれを実行すると、全ての出力変数に対して実行されます。


④:Positive/Negativeボタン

PositiveモードとNegativeモードがあります。

Positiveモードでは、回路で定義された極性で表示を行います。

Negativeモードでは、定義された極性と逆極性で表示を行います。

このボタンはトグルになっており、現在のモードがボタンに表示されます。
PであればPositiveモード、 NであればNegativeモードです。

デフォルトはPositiveモードです。また、Altキーを押しながらこれを実行すると、全ての出力変数に対して実行されます。


⑤:Widenボタン

Widenボタンをクリックすることにより、対象出力変数に対するY軸範囲を広げます。

したがって、相対的に波形は小さくなります。

また、Altキーを押しながらこれを実行すると、全ての出力変数に対して実行されます。


⑥:Narrowボタン

このボタンをクリックすることにより、対象出力変数に対するY軸範囲を狭めます。

したがって、相対的に波形は大きくなります。

また、Altキーを押しながらこれを実行すると、全ての出力変数に対して実行されます。


⑦:X軸Adjustボタン

X軸Adjustボタンをクリックすると波形がグラフウィンドウ全体に合わせて表示されます。

WVFウィンドウのズーム機能などによりX軸範囲を変更した場合、表示波形がとぎれたりスコープ範囲内に表示しきれないと時にご使用ください。


⑧:Y軸Adjustボタン

Y軸Adjustボタンをクリックすると表示波形がWVFウィンドウ内に入るようにY軸範囲が調整されます。

また、Altキーを押しながらこれを実行すると、全ての出力変数に対して実行されます。


⑨:Displayボタン

選択中の出力変数データを非表示にできます。

非表示になった出力変数データはナンバーの代わりに#が表示されます。

再度Dspボタンを押すことで非表示の出力変数データを表示することができます。


⑩:マーカー表示ボタン

マーカー表示ボタンをクリックするとマーカーモードになりマーカーが表示されます。

マーカーモードでは、データリスト別に以下の値が表示されます。

①:出力変数データリスト

  • 対象出力変数のマーカー現在点のY軸値(Val)
  • 開始点から現在点までの平均値(Ave)
  • 開始点から現在点までの波形面積をX軸範囲で割った部分平均値(Ave(part))
  • 開始点から現在点までの実効値(Rms)

②:X軸変数データリスト

  • X軸値(Val)
  • インデックス番号(Index)

またグラフウィンドウのタイトルには、X軸値とY軸値が表示されます。

もう一度クリックすると通常モードに戻ります。

また、コントロールパネルが表示されていれば、グラフウィンドウを右クリックしても、このボタンと同じことができます。


⑪:マーカーセットボタン

マーカーモードにおいて、マーカーセットボタンをクリックするとマーカー範囲モードになります。

マーカー範囲モードではマーカーがセットされ、ボタン表示がClr(Clear)となります。

もう一度クリックするとクリアされ、表示がSetとなります。

マーカー範囲モードで、マーカーを移動すると、データリスト別に以下の値が表示されます。

①:出力変数データリスト

  • セット点から現在点の間のY軸値差(Dif)

②:X軸変数データリスト

  • X軸値差(Dif)
  • インデックス番号差(Index)

⑫:ピークボタン

マーカーモードにおいて、ピークボタンをクリックするとマーカーがWVFウィンドウの表示範囲内において、対象出力変数の最大値または最小値に交互に移動します。


⑬:ズームボタン

マーカー範囲モードで、ズームボタンをクリックすると、グラフウィンドウのX軸範囲がセット点と現在点の範囲に設定されます。

これを解除するには、AdXボタンを利用します。

また、グラフウィンドウ内でドラッグすると矩形枠が表示され、その矩形枠X軸範囲でズーミングが行われます。

Y軸のズーミングは行われません。

このドラッグによるズーム機能は、通常モードでも有効です。


⑭:縦スクロールバー

縦スクロールバーをスクロールすることにより、対象出力変数の零レベルを上下に移動することができます。


⑮:横スクロールバー

マーカーモードにおいて、横スクロールバーをスクロールすることにより、マーカーを移動することができます。

また、グラフウィンドウ内でクリックすると、そのX座標値にマーカーが移動します。

参考

Eschartヘルプ
Eschartの設定