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過渡応答解析[Transient]

説明

過渡応答解析は過渡応答をシミュレーションするのに適した解析で、電流の応答波形、それらの一周期での最大値や最小値の軌跡を表示できます。

また、波形解析継続解析と組み合わせれば過渡応答の任意の時点での波形が観測できます。

過渡応答解析はメイン周期内のデータから代表点を作り、その線形補間によって表示波形を生成します。
そのため分解能はメイン周期が短いほど高くなります。

解析データの表示方法について

過渡応答解析と波形解析は解析に用いる演算は変わりませんが表示方法に以下の差異があるため見え方が異なります。

  • 過渡応答解析ではメイン周期の代表点を表示
  • 波形解析では解析したすべてのデータ点を表示 fig1

解析方法

SCALE単体で解析をする場合

過渡応答の解析はツールバー内のAnalysis:Transientから実行できます。

過渡応答解析を実行すると、Time入力ボックスが現れるので解析時間を指定し、OKをクリックしてください。
解析結果はWVFウィンドウまたはエスチャートで表示されます。

この時表示されるのは出力変数のモードで指定された代表点です。

Note

出力変数を設定していない場合はシミュレーション開始時に出力変数を指定するダイアログが開きます。

Note

実際の解析時間は解析時間を含むメイン周期の終了まで解析は実行されます。

指定した解析時間がメイン周期の途中にくる場合は そのメイン周期が終了するまで解析は終了しません。
fig2

過渡応答解析はメイン周期内のデータから代表点を出し、その線形補間から波形を表示します。
メイン周期の途中に終了時間を設定した場合は、終了時間を含むメイン周期の終了まで解析を続け、代表点を決定します。
またメイン周期よりも短い終了時間を設定した場合は代表点が1つとなってしまい、波形を表示することができません。
fig3

SCALE CONNECTから解析する場合

SCALE CONNECTから過渡応答解析を行う場合は
SCALE CONNECTとSimulinkのコンフィギュレーションパラメーターで指定したパラメーターによって自動的にシミュレーション条件が決定されます。
詳細はSCALE CONNECT ヘルプを参照してください。

参考

メイン周波数
波形解析
継続解析
SCALE CONNECT ヘルプ