スイープ解析[Sweep]
説明
スイープ解析とはあるパラメーターをある範囲で少しずつ変化させたときの特性変化を解析することです。
SCALEではほとんどのパラメーターに対するスイープ解析を行うことができ、4種類の解析が可能です。
解析方法
スイープ解析はツールバー内のAnalysis:Sweep
でSweep
、Transient
、Waveform
、Steady
から解析方法を選択し、実行します。
スイープ解析を実行するとスイープダイアログボックスが開き、スイープ変数とスイープ範囲の設定を行います。
スイープダイアログボックスは下図となります。
スイープ変数
スイープ変数はスイープ対象となる素子パラメーターを表します。
スイープ変数の設定は以下の方法で行います。
-
Symbolリストボックスに表示されたスイープ可能なパラメーターを持つ素子シンボルからスイープ対象とするパラメーターを持つ素子をクリックします。
-
Parametersリストボックスにスイープ可能なパラメーターが表示されるので、スイープさせたいパラメーターをクリックします。
Note
インダクタ、キャパシタなどの単純な素子に対しては、Symbolを指定するだけでそのパラメーターが選択されます。
スイープ範囲
スイープ範囲はスイープ解析を行う範囲を表します。
スイープ範囲は以下の4つのパラメーターで設定します。
名称 | 内容 |
---|---|
Begin | スイープ範囲の開始値 |
End | スイープ範囲の終了値 |
Divition | 分割数 |
Time | 解析時間 |
解析時間のパラメーターについては解析内容によって以下のように入力します。
-
Sweep
解析時間に0
を入力すれば定常解析を行います。
(定常解析が不可能な回路では0
は入力できません。)
解析時間に正の値を入力すればその時間だけ過渡応答解析を行います。
Sweep
の場合すべての出力変数の最終値がCMPウィンドウに表示されます。
CMPウィンドウの横軸はスイープパラメーターとなります。 -
Transient
解析時間には正の値を入力してください。
入力された解析時間だけ過渡応答解析が実行され、WVFウィンドウで選択されている波形がCMPウィンドウに登録されます。
初期状態は変えずにこの動作を指定したパラメーターをスイープしながら繰り返します。 -
Waveform
解析時間には正の値を入力してください。
入力された解析時間だけ波形解析が実行され、WVFウィンドウで選択されている波形がCMPウィンドウに登録されます。
初期状態は変えずにこの動作を指定したパラメータをスイープしながら繰り返します。 -
Steady
解析時間に0
を入力すれば定常解析を行います。
(定常解析が不可能な回路では0
は入力できません。)
解析時間に正の値を入力すればその時間だけ過渡応答解析を行います。
WVFウィンドウで選択されている波形に対して、最終状態におけるスイッチング1
周期をCMPウィンドウに登録します。
このとき初期状態は前回の最終状態に更新されます。
この動作を指定したパラメーターをスイープしながら繰り返します。