ステップ応答解析[Step]
説明
ステップ応答解析とはある回路パラメーターがステップ的に変化した場合の応答解析です。
例えば、負荷抵抗が瞬間的にステップ変化した場合の出力電圧の変化を解析するというような場合がこのステップ応答解析になります。
SCALEでは負荷抵抗に限らずほとんどの回路パラメーターに対するステップ応答解析が可能です。
解析方法
ステップ応答解析はツールバー内のAnalysis:Step
から実行します。
ステップ応答解析にはTransient
とWaveform
の二つのモードがあります。
解析の実行方法はどちらも同様です。
ステップ応答解析の実行を行うとダイアログが開き、ステップ変数、解析時間、パラメーター値の3つの値を設定します。
設定ダイアログは下図となります。
ステップ変数
ステップ変数は、ステップ対象となる素子パラメーターを表します。
ステップ変数の設定は以下の方法で行います。
-
Symbolリストボックスに表示されたステップ変化可能なパラメーターを持つ素子シンボルからステップ対象とするパラメーターを持つ素子をクリックします。
-
Parametersリストボックスにステップ可能なパラメーターが表示されるので、ステップ変化させたいパラメーターをクリックします。
Note
インダクタ、キャパシタなどの単純な素子に対しては、Symbolを指定するだけでそのパラメーターが選択されます。
解析時間
解析時間はステップ応答解析の解析時間を表します。
Time1
にValue1
に対する時間、
Time2
にValue2
に対する時間、
Total Time に解析全時間を設定します。
パラメーター値
パラメーター値は解析時間で設定したTime1
、Time2
に設定するパラメーターを表します。
0≦t<Time1
の間はValue1
に設定した値になり、
Time1≦t<Time1+Time2
の間はValue2
に設定した値となります。
Time1+Time2≦t<Total Time
での動作はRepeat
の設定によって以下のようになります。
Repeat
がチェックされていなければ、Value1
の値Repeat
がチェックされていればValue1
とValue2
を交互にTime1
とTime2
の時間で設定されます。