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ボディダイオード付きPWMスイッチ[PWM Switch with Body Diode]

Location : Switch/PWM Switch with Body Diode

外形

PWM Switch with Body Diode

説明

PWM Switch with Body Diodeはパルス発生器とスイッチを合成した素子です。 ソース(S)、ドレイン(D)の二端子があります。

PWM Switch with Body Diodeはボディダイオードの有無を切り替えることができ、デフォルトでは無効になっています。なお、寄生容量は含まれません。

Active Diodeにチェックを入れると、ボディダイオードが有効になり、パラメータを入力することができます。

PWM Switch-BD2

PWM Switch with Body Diodeの動作周期はメイン周波数またはFRD周波数で決定されます。

PWM Switch with Body Diodeは各動作周期において、初期状態から始まり、状態変化時刻で設定された時刻でオン・オフの状態変化を生じます。
オン状態ではオン抵抗、オフ状態ではオフ抵抗となります。

たとえば、下図のような、初期状態がOFF、時比率0.1でON、時比率0.5でOFFにしたいときは次のように設定します。

Example

発生させたいパルス PWM Switch9

設定方法
Transitionを下図の様に設定すると時比率0.1と時比率0.5で状態変化します。
初期状態をオフにするにはInitial StateOFFにします。
PWM Switch-BD5

ModeがRatioの場合は、状態変化する時刻を動作周期で割った比率を入力し、ModeがTimeの場合は、時刻そのものを入力します。

Note

T0=T1だけでなくT1<T0にも設定できます。この場合、パルス幅は0で計算されます。

プログラマブル制御器から時比率を設定する方法

PRC:プログラマブル制御器内では、状態変化時刻にそれぞれ Tn(nは0から始まる整数)というパラメーターが割り振られます。

PWM Switch-BD6

たとえば、下図のようにスイッチを制御したい場合は次のようなコードを記載します。

Example

スイッチの制御
PWM_Switch7

D1 = 0.4;
D2 = 0.7;
D3 = 0.9;

setparam("Q1","T0",D1);
setparam("Q1","T1",D2);
setparam("Q1","T2",D3);

パラメーター

パラメーター 内容 単位 入力範囲
Symbol シンボル名 - -
Ron オン抵抗 Ω Ron > 0
Roff オフ抵抗 Ω Roff > 0
Initial State 初期状態 - -
Transition 状態変化時刻 s 0 ≦ Tn ≦ 1(Mode:Ratio)
0 ≦ Tn ≦ Tcycle(Mode:Time)
T0 < T1... < Tn
Mode モード - -
Active Diode ボディダイオードの有効化・無効化 - -
Ronb ボディダイオードオン抵抗 Ω Ronb > 0.0
Roffb ボディダイオードオフ抵抗 Ω Roffb > 0.0
Vonb ボディダイオードオン電圧 V Vonb >= 0.0
Qmaxb ボディダイオード最大蓄積電荷 C Qmaxb >= 0.0

参考

メイン周波数
FRD周波数
パルス発生器/Pulse
サンプル回路:さまざまなPWMの設定方法
PRC:プログラマブル制御器