電流プローブ[I Probe]
Location : Sensor/I Probe
外形
説明
I Probe
は電流を検出する素子です。
I Probe
で検出した電流は出力変数モードの取り扱いが他の素子と異なります。
I Probe
は、FRD
に登録でき、FRD
に登録されていればFRD
の周期で出力変数モードで設定した値を求めることができます。
なおFRD
に登録されていなければ他の素子と同様にメイン周期での値となります。
ただし、出力変数モードINI
、FIN
に対しては通常の素子と同じ動作となります。
Note
他の素子の電流を出力変数に設定した場合、
例えばその出力モードを平均値(AVE
)とした場合、
この平均値はFRD
に登録されている場合でもメイン周期における平均値として計算されます。
上記のI Probe
の特性はPRC
などでプログラム制御した状態で詳細損失解析を行う場合に重要となります。
詳細損失解析ではおいてはメイン周波数が高周波に自動的に変更されるため、プログラムでoutput関数
をAVE
モード(INI
、FIN
以外の出力変数モードも同様)などで使用している場合、メイン周波数の変更にともなってAVE
の内容が変化してしまい、結果として正しい制御ができなくなってしまいます。
これを回避するにはI Probe
を利用し、プログラム制御のoutput関数で電流を検出する場合は、I Probe
の電流を検出するように記述してください。
I Probe
は詳細損失解析時には内部FRD
に登録されるため、メイン周期が変更されても出力変数モードの意味が変化することなく、
意図通りの値で制御を行うことができます。