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周波数発生器[FRD]

Location : Modulator/FRD

外形

FRD1

説明

FRDは複数の独立した動作周波数の設定を行う素子です。

FRDで定義される周波数をFRD周波数と呼び、メイン周波数とは独立して設定できます。以下のパラメーターを設定します。

  1. 新しいFRD周波数をFreqに設定する。
  2. メイン周期との位相差時間をTiniに設定する。 メイン周期とは、メインメニューで設定する動作周波数の逆数である。
  3. この新しいFRD周波数で動作させる素子名をDeviceに設定する。入力では素子名ごとに改行する。対象となる素子は以下となります。

PWMスイッチ/PWMSwitch
パルス発生器/Pulse
のこぎり波発生器/Saw Tooth
パルス変調器/PWM
周波数変調器/SFM
素子パラメーター変調器/DPM
同期制御器/SYC
プログラマブル制御器/PRC
ラッチ/Latch
単安定マルチバイブレータ/Vibrator
トリガ/Trigger
DSP/DSP
ADコンバータ/ADC

設定できるFRD周波数の数には制限がありません。
ただし、Transientの出力変数のModeはメイン周期で定義され、
さらに、素子のサンプルホールド動作もメイン周期で行われます。

Tiniの設定値の注意点

FRD素子のパラメータTiniはFRD素子の動作タイミングを周期内でシフトさせるためのパラメータとなっています。
したがって、Tiniに設定できる値は0≦Tini<メイン周期となります。

2つ以上のPRC素子、またはDSP素子を登録する時の注意点

2つ以上のPRC素子、またはDSP素子をFRD素子に登録しているとき、
FRD素子のダイアログを開き、OKを押すと回路内のすべてのPRC、DSPの内部変数を初期化します。
これは、制御順序の変更に対応するための仕様となっています。
継続解析や現在の結果をWVFウィンドウで解析中等の場合にはご注意ください。

解析中にFRD周波数を変化させる時の注意点

FRD周波数を解析中に変更することは基本的には想定されていませんが、
PRCを使用することで解析中にFRD周波数を変更することができます。

シンボルFRD1Tiniをプログラム上で変更する場合

ver.1.5.3でsetparamによるTiniの設定が可能になりました。
setparamでTiniを設定する場合、メイン周期(FRD周期ではない)の終了時に行ってください。

setparam("FRD1", "Tini", 1u);

Tiniをプログラムから変更する場合の注意点

FRDのTiniをプログラムから変更する場合、メイン周波数とFRD周波数は同じ条件が想定されています。 メイン周波数とFRD周波数が異なる場合でTiniを変更する場合は、意図しない動作となる場合があります。

2つのコンバータを別々に周波数変調するモデル

2つのコンバータを別々の周波数で制御するには、FRD素子をPRC素子で制御することで可能です。

まず、PRC素子Controllerで、固定周期にて各スイッチの周波数となる値を計算します。
次に、スイッチの周波数をFRD素子を用いて設定します。
このとき、周波数を渡すプログラムが書かれたPRC素子の制御周期を、周波数を渡す先のFRD素子に登録してください。 
このPRC素子の実行タイミングは、FRD素子によって決定され、FRD素子が実行するタイミングの最後で処理されます。
以上によって、Controllerは固定周期でサンプリング及び演算を行うことが可能であり、演算結果を可変周期のFRD素子に渡すことが可能となります。 FRD2
dlサンプルファイルのダウンロード

パラメーター

パラメーター 内容 単位 入力範囲
Symbol シンボル - -
Freq FRD周波数 Hz Freq > 0
Tini 位相基準時間 s 0 ≦ Tini < Tcycle (Tcycle=1/Freq)
Device 素子名 - 登録可能素子(上述の説明内の記載を参照)

参考

メイン周波数
FRD周波数
PWMスイッチ/PWMSwitch
パルス発生器/Pulse
のこぎり波発生器/Saw Tooth
パルス変調器/PWM
周波数変調器/SFM
素子パラメーター変調器/DPM
同期制御器/SYC
プログラマブル制御器/PRC
ラッチ/Latch
単安定マルチバイブレータ/Vibrator
DSP/DSP
ADコンバータ/ADC