トリガ[Trigger]
Location : Comparator/Trigger
外形
説明
Trigger
は入力電圧により、メイン周期またはFRD周期を更新する素子であり、以下のように動作します。
-
FRDに登録していない場合
Trigger
はメイン周期を更新し、メイン周期の開始時では必ずオフ状態です。
メイン周期開始からTmaxまでに入力差電圧Vi(= Vi+ - Vi-)が負から正に変化した時、Trigger
はオンになり、メインウィンドウ主回路のメイン周波数とは無関係にメイン周期が更新され、次のメイン周期へ移行します。
ただしTmax
の5%内の時間は不感帯となっており、Trigger
はオンになりません。
また、Viが正から負に変化しても、Trigger
はオンにはなりません。
Tmax
までにViが負から正に変化しない場合は、Tmax
でメイン周期が更新され、この場合のメイン周期はTmax
となります。
オプションのアクティブ(Active)をオフにすることで、Trigger
を常にオフの状態にでき、無効化できます。 この場合、主回路に設定されているメイン周波数による通常の動作を行います。 -
FRDに登録している場合
TriggerをFRDに登録すると、メイン周期ではなくFRD周期に対して1.
と同様な動作を行います。
Warning
PRC
やDSP
などの周期的に動作させるデジタル制御素子があった場合、Trigger
と共存するとこれらの素子の周期がTrigger
によって変更され、サンプリングタイミングの変更など予期せぬ挙動となる場合があります。また、Trigger
とSLCは同時に使用しないことをお勧めします。
旧バージョンの制限事項について
FRDへの登録とFRD周期の更新は、ver.1.5.10で実装された機能です。
旧バージョンでは以下の制限事項があります。
・FRDへの登録やFRD周期の更新はできません。
・Trigger
は1個のみ使用可能です。複数個使用した場合の回路動作は補償されません。
パラメーター
パラメーター | 内容 | 単位 | 入力範囲 |
---|---|---|---|
Symbol | シンボル | - | - |
Tmax | 最大時刻 | s | Tmax > 0 |