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損失解析を行うためのオプションです。
目次
これまでの苦労を、全自動で。全自動解析
Scideamの損失解析は、解析区間を自動判定し、スイッチング損を自動分解、さらに、システムに含まれる全ての素子の損失を解析し、すべての構成要素に対して損失を一覧表示します。 回路全体の損失を短時間で把握し、最適化を図る方法を瞬時に把握することが可能です。
Parts | 損失[W] | 損失[%] |
---|---|---|
出力 | 3244.01 | 96.975 |
コア損 | 13.47 | 0.403 |
トランス一次側銅損 | 6.88 | 0.206 |
トランス二次側銅損 | 3.57 | 0.107 |
Q1導通損 | 5.78 | 0.173 |
Q1ターンオフ損 | 4.08 | 0.122 |
Q1ターンオン損 | 0 | 0 |
D1 Vf損 | 5.75 | 0.172 |
D1 I損 | 2.44 | 0.073 |
Q2導通損 | 5.78 | 0.173 |
Q2ターンオフ損 | 4.08 | 0.122 |
Q2ターンオン損 | 0 | 0 |
D2 Vf損 | 5.75 | 0.172 |
D2 I損 | 2.44 | 0.073 |
業界初! 回路のボトルネックを見える化
全損失リストアップ
回路を構成する素子、その全ての損失を全て計算し、一覧で表示します。しかも、各素子の内部構造も分解することで、例えば、トランスのコア、一次巻線、二次巻線スイッチング素子のスイッチ、ボディダイオードなど回路の弱いところが一目でわかります。
業界初! スイッチング損失を自動計測
スイッチング損分析
回路設計では、ソフトスイッチング技術や、補助回路によって、スイッチング損失を小さくするアプローチが様々行われてきました。これらの設計がうまく機能するか、どうすればもっと良くすることができるか、瞬時に判断する必要があります。Scideamはスイッチングのターンオン、ターンオフを表現する独自の詳細スイッチモデルを採用することで、高速にスイッチング損失を解析することができ、しかも、それぞれの損失を分解して一覧表示することが可能です。
[ 解析結果 ]
実機との比較
ソフトスイッチングを行うLLCコンバータにおいて、システム全体の出力-効率特性においても、効率の傾向、大きさともに良好な結果が得られました。 ソフトスイッチングの解析、トランスの解析を考慮した解析結果だと言えます。 開発の上流から、狙い通りの製品設計ができているか確認しながら進めることが可能です。
詳細スイッチデバイスライブラリ
Infinieon Technologies製:904種類、Rohm製:532種類。合計1,436種類に対応しております。今後のアップデートで拡張予定です。
その他の特徴
業界初※ 自動損失区間判定 | スイッチング電源のスイッチング周期はいつも同じとは限りません、周波数変調や、自励式方式など、損失解析区間が変わってしまう場合にも、1周期を自動判定し、解析を行います。 |
Coss可変 | スイッチング素子の寄生容量Cossの電圧による非線形の特性を、テーブルによって詳細に表現することが可能です。より詳細にスイッチング特性を表現することができます。 |
AC高速解析 | PFCコンバータなど、50Hz、60Hzを対象とする解析は、非常に時間がかかります。そこで、長時間の解析を行うための専用アルゴリズムを用意しました。 |
交流インテリジェント 損失解析 | PFCコンバータなど、交流1波で損失計算をさせる場合、理想スイッチと詳細スイッチを組み合わせ、上手に間引くことで、計算負荷を圧倒的に軽減、詳細スイッチの波形をもとに補間しながら全体損失を求めます。トーテムポールPFCの例では50Hzの解析でおよそ15秒で完了します。 |
※2022年7月現在 自社調べ
※Scideamは株式会社スマートエナジー研究所の登録商標です。
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